全社一元管理の仕組みを構築し、 携帯電話を含めたコスト削減と 電話設備の柔軟な移設、増設を実現。

1950年の設立以来、商用車向けのエンジン、ミッション、及びサスペンション部品等の切削加工や高周波焼入およびアッセンブリーメーカーとして、技術力に定評がある同和工業株式会社(以下、同和工業)。同社は「挑戦・信頼・魅力」を行動指針とし、今回、営業部門の強化を機に電話設備の更新を検討し、iCBを選択。社内の情報をタイムリーに伝え、お客様とのレスポンスを速め、より密なコミュニケーションを実現するため最新のIP電話システムを導入した。

最適な電話システムの検討

今回のIP電話システム導入の経緯は、既存のPBXが10年以上経過しており、不具合発生の頻度が多くなっていたこと、内線増設時や故障時に必要となる部品が供給停止となっていたことにある。新システム選定にあたり、IP電話システムメーカー2社、従来型PBXメーカー3社の合計5社の提案を比較検討した。検討のポイントは、費用面はさることながら、導入後の安定稼働、電話機の設定変更・移設作業が社内で簡単にできること、他の拠点への拡張が容易であること、無線LANやスマートフォンといった新しい端末も将来的に自由に使えるシステムであることであった。検討の結果、導入費用が安価で、WebベースのGUIを用いて自社で簡単に運用できるiCSを選定した。
多治見本部・工場のIP電話(IPフォン)についてはアイルネットから提案のあった3社のメーカー製品の中から、最新で、使い勝手と音質の良いPanasonic製の多機能電話機と、単機能電話機に決定した。また、協力会社については従来のアナログ電話機をそのまま利用したいという意向があり、IP電話(IPフォン)の替わりにアナログゲートウェイを設置し、iCSに収容することとした。

Web画面による容易な自社運用と本社一元管理を実現

同和工業は日増しに厳しくなる経営環境の中で、お客様への提案力を高めることによって勝ち残るために、工場内に分散していた製造部、品質管理部、営業部、業務部を物理的に一ヶ所に集約することにした。目に見える場所で一緒に仕事をすることで各部門の風通しを良くし、お客様からの連絡をタイムリーに伝え、その場にいない場合でもモバイルへの転送を利用して、お客様を待たせないワークスタイルを実現することとした。当初は、既存の主装置への増設も検討したが、主装置の収容回線数が満杯で、電話機の増設ができないことから、この機会に電話設備をリプレースすることとした。
同社は、新潟県内にも工場があり、栃木と新潟の拠点間はKDDIの050IP電話サービスを利用して無料化を実現している。新しい電話設備の検討には、KDDIの050IPの拠点間利用を維持し、電話代のコストアップは発生しない方法とした。モバイルについては、構内を移動する社員向けにPHSシステムの導入を考えていた。検討にあたっては、既存の電話設備会社、複合機メーカー、IP電話システムメーカー等、複数の会社に提案依頼を行った。

比較の結果、アイルネットのIP電話システムを採用

当初予定していたPHSシステムは数台程度の利用の場合、敷設費用が割高になることがわかり、代替手段を探していた。アイルネットのIP電話システム提案は、携帯の内線化ができること、IP電話システムは高いというイメージに対し、従来のレガシータイプの電話設備の導入よりむしろ安くなること、将来の拡張を考えてもシステムとしての収容台数は十分にあること、電話機の移設は自分ででき電話工事代がかからないことから、同社のシステムを採用することとした。
導入にあたり、工事代をもっと下げられるかと同社担当営業に相談をしたところ、LAN工事は自社で行うことも可能との回答に、社員が終業後に協力して配線工事を行うことで、導入時の工事費用も抑えられた。
携帯電話については、050IPがKDDI回線であることから、IP固定電話機との無料化を考慮し、auの携帯電話を採用した。導入後は電波の状態もよく、工場内でも快適に利用できた。

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▲工場内の様子

IP電話システムの将来性

IP電話システム導入により、部署代表ダイヤルインの導入による電話の取次ぎ解消や、モバイル端末の導入、電話工事代の削減、コミュニケーションの充実といった面で、期待通りの電話設備を実現できた。
次のステップは、新潟工場の電話設備もリプレイスのタイミングで、新潟工場のIP電話システム化を実施し全拠点IP電話化することである。更に、スマートフォンを活用すること、栃木工場と新潟工場間にIPベースのWeb会議システムを導入すること等、社内のコミュニケーション活性化にIPを利用していく計画である。

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導入前の問題点

■製造部、品質管理部、営業部、業務部が分散しておりコミュニケーションが取りにくい。
■社員が工場内を移動するときには電話に出られない。
■既存の電話システムの主装置の収容回線数が満杯のため、電話機の数を増やせない。

選定理由

■社内には既にLANが敷設済みにて、既設LANにIP電話機を接続するだけで電話工事の必要がない。
■増設部分についても、LANケーブルを自社で敷設すればIP電話機を接続できるため電話工事の必要がない。
■レイアウト変更の場合も電話工事の必要がない。
■既存の050IP(KDDI)をそのまま利用できる。
■携帯電話(au)とも連携し内線的に利用できる。

導入時期

■2011年5月

ユーザー数

■30ユーザー

会社プロフィール

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同和工業株式会社
■本社:栃木県下都賀郡岩舟町
■資本金:1億円(平成23年3月31日現在)
■代表取締役:岡 明宏
■従業員数:125名(平成21年3月31日現在)
■事業内容:自動車内燃機関製造業